今回のメインイベント、マジックヘプタスロンです。

一応説明しますと、以下の7個のフォーマットで2日間戦います。

【土曜日】
1~2R シールド
3R スタンダード
4R モダン
5R レガシー
6R パウパー

【日曜日】
7~8R ドラフト
9R パウパー
10R レガシー
11R モダン
12R スタンダード

TOP8:EDH
決勝戦:構築4種類から選んだフォーマットで対決

つまり、EDHを含む5個のデッキを用意し、かつ、リミテッドの技術も問われます。

賞品は、スイスラウンドとTOP8でそれぞれ用意されており、スイスラウンドは、

1位 異界月72パックと異界月コンプリートセット
2位 異界月36パック
3~4位 異界月18パック
5~8位 異界月9パック

EDHの勝者同士による最終決戦の賞品は、これまた豪華です。

優勝者 ゾンビプレインズウォーカーセット
準優勝者 ジークレープリント《石鍛冶の神秘家》

その他、参加賞としてミントさんより黒のスリーブが1個配布されます。
また、日本レガシー選手権とヘプタスロンの参加者には、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》プロモが追加で配布されるとアナウンスがありました。

・・・まあ、ガチなプレイヤーは本戦出ていると思いますし、こんな色モノフォーマット出たい人いるのかなとは思います。
ヘプタスロンはカジュアルイベントですが、8人集まらない場合は不成立と聞きました。
自分が2回目の8人ドラフトを終え、エントリーした時点で13時半。自分が5人目でした。
この時は正直、8人揃わないのではないかと思っていました。

そして14時を少し過ぎ、シールドのシートオールが張り出されます。イベント開催決定です。
集まったマジックお笑い芸人勇者はジャスト8名。
このうち誰か一人でも欠けていたら、全員泣きながら帰途につかねばならないところでした。

ヘッドジャッジ(アラジンさん)のあいさつのあと、協賛のミントさんから渡辺雄也トークンが配られます。
その数一人7枚。

カジュアルイベントでデッキリスト不要とのことでしたが、デッキリストを掲載したいということで、急遽全員がデッキリストを提出することになりました。
(私は事前に印刷していたのでそれを提出)

そして晴れる屋のメディアチームの人から、TOP8紹介用のプロフィール用紙が配布されます。
名前や年齢、所属している店・コミュニティなどを書くやつです。

TOP8が掲載されるイベントで、開始前からTOP8が確定しているのは前代未聞です。

このイベントは、事前にデッキを5種類用意し、さらにリミテの準備もして会場で受け付けを済ませる必要があります。
俗に言う0回戦が、すでに競技の1種と呼べるくらい過酷なものなのです。
考えてみてください。同一イベント内で構築とリミテを両方やるのは、世界選手権、プロツアー、ヘプタスロン。これだけです。

いかにこの「マジックヘプタスロン」が特別で、ハードルの高いイベントか、わかってもらえると思います。

【土曜日1~2回戦】シールド

まず、全員に異界月4パックとイニストラードを覆う影2パックが配られます。
カジュアルイベントではありますが、不正防止のため、4人ずつ開封し、残り4人がそれぞれ内容を確認することになりました。

いきなり《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》とか、《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》とか、《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》+《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》とか出てきて地獄に。
自分はリミテッド的にはそこそこのレアをもらいましたが、値段がちょっと・・・

《州民を滅ぼすもの/Decimator of the Provinces》
《神の導き/Providence》フォイル
《集合した頭目/Assembled Alphas》
《墓所破り/Cryptbreaker》
《ヴォルダーレンの下層民/Voldaren Pariah》両面
《見事な再生/Splendid Reclamation》
《サリアの副官/Thalia’s Lieutenant》
《謎の石の儀式/Cryptolith Rite》

最初は黒緑白で考えましたが、《サリアの副官/Thalia’s Lieutenant》の他、《信条の香炉/True-Faith Censer》があり、人間シナジーを生かすために緑白としました。

《州民を滅ぼすもの/Decimator of the Provinces》で1勝しましたが、2回戦目は緑白に押されっぱなしでいいとこなく敗北。
ほぼ五分の盤面に《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》が出てくるとか格差を感じました。

【土曜日3回戦】スタンダード

スタンダードでは、5色プレインズウォーカー系の「スーパーフレンズ」を用意しました。
相手もプレインズウォーカー系のデッキでした。
30分くらいかけてようやく勝利、その後15分くらいで負け。
最後は時間があれば勝てる盤面でエキストラターンに入って引き分け。
正直もう少しテンポ良く進めて欲しかったです。

【土曜日4回戦】モダン

《野生のナカティル/Wild Nacatl》と《ボロスの魔除け/Boros Charm》を入れたナヤバーンを選択。
相手は噂のクレイジーズー
晴れる屋のまつがんさんの記事で、このデッキの誕生から見て来たのですが、対戦は初めて。
(自分がほぼ構築やってないせいもある。)

《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》の効果を忘れていて1本取られますが、本来はこちらが圧倒的に有利な組み合わせです。
2本目、3本目は普通に焼き切りました。ただ、最後はターンを返していたら死んでいました。

【土曜日5回戦】レガシー

持って行ったデッキは赤単バーン。
コンスピラシーのカード入りデスタクに完封されました。
ちょっと組んでみたくなりました。プロキシで。

【土曜日6回戦】パウパー

赤タッチ緑上陸バーンを選択。
ですが、フリースペルである《流浪のドレイク/Peregrine Drake》が入ったドレイク・フリッカーと当たり完敗。
環境を全く把握しないまま挑んで惨敗。
パウパーについて調べなおしたところ、このデッキを持ち込むべきだとはっきりわかりました。

負けたからといって禁止だと言うものではないと思いますが、遅かれ早かれ《流浪のドレイク/Peregrine Drake》は禁止になると思います。
(でないと、《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》を禁止にした意味がない。よりひどくなっている。)

ここで土曜日のラウンドは終了。
予定より早い進行であったので、明日のドラフトのピックと構築を行うことに。
構築したデッキはジャッジ側で預かって貰えるそうです。

【土曜日ドラフトピック】

なお、ドラフトラウンドは2回のみで、1回戦は対面、2回戦はランダムで当たります。
シングルエリミネーションのドラフトと違い、スイスラウンドのドラフトは、誰と当たるか特に規定はないとのことです。
(1回戦は手動で、対面当たりにする。)

異界月を開封し、初手で《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar》をピックします。
異界月は白が強いので、なかなか流れてこないのですが、この時は偶然白が流れてきたので、白タッチ赤を念頭にピックできました。

ところが異界月の2パック目を空けたときに、状況が一変します。
左隣のプレイヤーが、《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade》を公開し、ピックしたのです。
こうなると左から白のカードが全然流れてこなくなります。タッチカラーの赤を中心にピックし、赤白均等2色となりました。

続いてイニストラードを覆う影を開封。
手元から《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey》が出たので、それをピックします。
クリーチャーへの対策手段が貴重なものであるリミテッドにおいては、強力なカードであると思います。
その後、ギセラとは無関係な右側のプレイヤーから、白のカードがまわってくるので、これは自分でピック。
途中で、自分が大好きな《邪悪な囁き/Malevolent Whispers》と《ヴォルダーレンの決闘者/Voldaren Duelist》も取れました。
この2枚は本当に大好きなカードで、イニストラードを覆う影のドラフトでは度々勝利をもたらしてくれています。
ほぼ均等2色になりましたが、《騎乗追撃/Ride Down》も1枚あり、先手なら戦えるデッキになりそうです。

取り切ったレア
《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar》1-1
《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey》3-1
《シガルダの助け/Sigarda’s Aid》←流れて来た
《詰まった河口/Choked Estuary》←流れて来た

ちなみに2-1は何だったか忘れました。《支配の天使/Subjugator Angel》だったかな?

ここで土曜日終了。

【日曜日7~8回戦】ドラフト

8人全員が10時の集合時間に集結。

7回戦の相手は緑黒で、緑の大型クリーチャーに対処できず敗北。
イニストラードの両面クリーチャーは、簡単に変身してしまうので辛いです。

8回戦は青白相手に速攻で押し込んで勝利。
最後相手が《支配の天使/Subjugator Angel》を出してこちらのクリーチャーを全部タップしますが、ライフをつめていたので攻撃できず、次のターンにこちらが《支配の天使/Subjugator Angel》を出して攻撃。

これでリミテッド部門は終了。
シールドでアヴァシンに負けたのはまあ仕方ないです。

【日曜日9回戦】パウパー

日曜は土曜と逆順で構築戦を行います。
1日に4種類のデッキを使うのでなく、2日×2種類でも良いと思うのですが、これだとフォーマットを間違えてデッキを持ってきてないという事故が起きるので、このようになっていると思います。

日曜日もドレイク・フリッカーを踏んで完敗。
全7種のうち、まったくやっていないedhはまあ仕方ないとして、パウパーが最大の失敗でしょう。
ちゃんと調べるべきでした。

【日曜日10回戦】レガシー

相手《不毛の大地/Wasteland》に、こちらが《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
2ターン目に《虚空の杯/Chalice of the Void》X=1を唱えられ、手元の1マナ火力がすべて無意味に。
仕方ないので《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》でアタックしたり、ディスカードした1マナ呪文で相手を焼いたりしていました。

ただ相手もクリーチャーを引けず、土地がひたすら並ぶ展開。
そして《ウギンの目/Eye of Ugin》を起動するために《不毛の大地/Wasteland》を全部寝かしたところに《発展の代価/Price of Progress》16点が入って勝利。
マジックおかしい。

2本目は相手先手で《古えの墳墓/Ancient Tomb》から《虚空の杯/Chalice of the Void》X=1を置かれますが、こちらも《粉々/Smash to Smithereens》を引きこんで破壊。
《難題の予見者/Thought-Knot Seer》で《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》を抜かれますが、《古えの墳墓/Ancient Tomb》のダメージが大きく火力で焼き切ることに成功。

【日曜日11回戦】モダン

1ターン目に《祖先の幻視/Ancestral Vision》
2ターン目に《祖先の幻視/Ancestral Vision》
待機開けたらまずいなーと思いつつ、焼き切り成功。ナカティル偉い。

2本目は若干もたついてしまい、《白日の下に/Bring to Light》から《至高の評決/Supreme Verdict》を撃たれて《ゴブリンの先達/Goblin Guide》と《野生のナカティル/Wild Nacatl》が流されます。
ですが、残りのライフは火力で詰められました。

【日曜日12回戦】スタンダード

レガシー・モダンと連勝したので、このスタンダードに勝てれば4位入賞の目あり。
だがスタンダードは最も競技性が高いフォーマットであり、適当に持ち込んだデッキで勝てるわけもなく。
相手は私に勝てば、1位か2位が確定するそうです。
デッキはアブザン昂揚で、やはり私より数段上手です。

それでもなんとか1本取ることができ、3本目までもつれますが、土地6枚で投了。
手札の《享楽者の宝物庫/Hedonist’s Trove》を打てませんでした。
また、撃てたとしても負けていたでしょうけど。

これにてスイスラウンド全12戦が終了。
5勝6敗1分け、8人中6位で終わりました。

そして異界月を9パックもらって記念撮影。

と、その前にミントさんからプレイマットを追加でプレゼントしてもらえました。

【日曜日TOP8】統率者戦

8人をどのように4人に分けるか。
通常であれば、1位・4位・5位・8位と残りに分けたりするのですが、ヘッドジャッジがアラジンさん。
独自の方式となりました。

1.1位と2位は別々の卓になる。
2.全員が統率者を公開する。
3.1位の人が、3~8位の統率者を見て、闘いやすそうな相手を一人選ぶ。
4.2位の人が、残った人の中から2人選ぶ。
5.1位の人が、残った人の中から2人選ぶ。
6.最後に残った一人が、2位の人の卓へ。

自分はクレンコで、2位の人に選ばれました。

統率者戦に関しては完全に専門外です。
一応《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》用意してゴブリンを並べる準備はしました。
ですが、統率者の経験がないプレイヤーも多く、経験のある二人がそれぞれの卓で完勝。
これにて私の挑戦は終了となりました。

ただ聞くところによると、《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》は調整とプレイング次第で強力なジェネラルになるそうです。
私がガチ勢ではないので、次回があればもっと面白いジェネラルを用意しようと思います。

協賛のミントさん、取材の晴れる屋さん、ジャッジの皆さん、プレイヤーの皆さん、ありがとうございました。
このヘプタスロンは、私のマジック歴の中でも特に楽しいイベントの1つとなりました。

次回からプロフィールを書く時は、「第1回マジックヘプタスロン 6位」と堂々と書こうと思います。

コメント

管理人@
2016年9月13日12:11

お疲れ様です。「マジックヘプタスロン」参加されていたのですね。当方も日程都合があれば「本戦以外で素敵なフォーマットが登場」したこの戦いに参加したかったです。蓋を開けて参加者8名は以外と少なかったですね。今後このファーマットサイドイベントで同額の参加費だったら意外に参加者集まるかもです。
本当に2日間お疲れ様でした。

nophoto
初心者
2016年9月13日17:40

お疲れ様でした。面白いことを思いつく人もいるものですね。そしてここでもハブられるタイニーリーダーズェ・・・

パウパーのサイドとモダン作れば参加できる・・・?面白そうだし次があればやってみたいですね、大変そうだけど

管理人@
2016年9月13日18:42

しかし、競技用に9パック使用して参加費5,000円で事前通告通り+αの賞品出たので参加者の全て「プラス収益」ですよね。主催者「大赤字」でも今後の意味も含めて意義あったと思います。

Jun’ichi Tamura
2016年9月13日19:26

・管理人@さん

はい。参加費と賞品を考えると、概ね50~60人程度の参加者を予測していたのではと思います。
次回があれば参加したい、という声はちらほら聞こえてきますが、協賛したがる企業は多分いないので、2回目は無理でしょうね。

・初心者さん

タイニ-リーダーズもそうですが、ヴィンテージがないのもちょっとさびしいですよね。
今回のヘプタスロンそのままというのは難しいと思いますが、カジュアルよりのイベントは今後も企画されると思うので、その時はぜひ。

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